アニメゲーム日記

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誰ソ彼ホテル 2章 読後感想

こんにちは。無農薬です。

 

この話は前回の誰ソ彼ホテル 読後感想 1章の次、2章の感想になります。

 

2章は、まだこのホテルって一体どんな所なの?というか、何すればいいの?という疑問に対する答えが得られる章。

 

端的に言うと、ゲームのコンセプトを理解するための章になっている。

 

 

お話が本格的に動き出すのは3。転機が訪れるのは6

 

 

このドキドキをネタバレ無しで味わいたい方!まずは1度たそほて(誰ソ彼ホテルの略称)をプレイしてから、ここに戻ってきてほしいなと思います。もちろん!この日記を読んだ後でも、十二分に楽しむことができる。保証します。

 

たそほて公式ホームページはこちら↓↓↓

 

https://se-ec.co.jp/appgames/tasokarehotel/

 

 

 

ノベルゲームってまだまだマイナーな部分があって、友人と感想を共有しようにも、自分しかやってなくて中々そうもいかない。無理に強要するのもどうかと思うし。もちろんオススメはするけれど、やるからには心から楽しんでハマってほしいしね。単に私に友人が少ないだけの可能性も

 

そういう時に感想ブログとかを一通り見て、

 

この場面でこういう風に感じた人がいたのか!

 

とか、

 

あ!それ伏線だったの?!

 

と、新たな発見が得られたりする。それがこういった感想文を読んだり書いたりする事の意義なのかなぁと思います。

 

 

ちなみに私は伏線を見つけるということが大変苦手です。

 

 

 

 

それでは2章、どうぞ。

 

 

 

 

2

 

 

 

音子ちゃん曰く、    かなり暇

 

 

 

誰ソ彼ホテルは前回もお話したように、自分の死期を悟っていない人が訪れる場所。

 

音子ちゃんとしては、年間でも多くの人がこのホテルに訪れると踏んでいたようだが、依然、宿泊客が訪れる気配はない。来る人が少ない方がいいとは思うけれども。

 

 

 

ちょっと気になったので、日本の事故死数とか、殺人による死亡者数なんかをちらっと調べて見ますと、年間の死亡者だけでも全体で1万人近い件数が出てきました。重傷負傷者数もこれに合わせると更に多くなると推測される。

 

え?じゃあ黄昏ホテルなんでそんなに来訪者数が少ないの?

 

これは確かに、プレイ中も割と疑問に思っていた。

 

それに加えて、交通事故とか特に死因No.1のはずなのに、それ由来で来る人がこのストーリーの中ではほぼいない。(いないわけではない)

 

なんでだ?誰ソ彼ホテルみたいな施設が他にも数多あるって考えないと説明がつかない。この辺はファンタジーだし深く考えても仕方ないか

 

 

 

話を戻しまして。

 

 

電話の鳴り響く音と共に、主人公のお暇タイムは終了の知らせを受ける。

電話応対をして見ると、客室からかけてきているであろう男性の第一声が。

 

「麻雀できる?」

 

初っ端からこう聞かれるとは予想していませんでした。小綺麗なホテルだと、フロントに電話を掛けるって意外とハードル高いはずなのに、その用事が麻雀ができるかどうかの確認。

 

図太い。

 

例えばこの用事が、記憶が戻ってきたから、部屋の探索をしてくれ〜とかなら納得なんですけど、

 

麻雀て笑

 

しかも、私こと音子ちゃんは高校生ですから、麻雀なんてルールも何も知りません。できない、と答えるしかないですね。

 

「じゃあ麻雀出来る人集めてきて。」

 

いや迷惑客すぎるな笑。こっちにも仕事があるんだぞ(お客さん一人だけど。掃除も終わって暇だけど)

 

それとも、ホテルでは

 

自分の娯楽に従業員を付き合わせること=普通

 

なのか?

 

知り合いに接客業をしてる人がいないからそういう感覚、というか常識がイマイチ理解できない。

 

でも、映画『マスカレードホテル』では、お客様は神様です、って再三言われていたし、お客様に付き従うのは当然ということなんだろうか。

 

マスカレードホテルは、東野圭吾が手がけるマスカレードシリーズのミステリ小説です。ミステリ小説は普段あまり読まないのですが、友人におすすめされて読んだらハマった1作。休日のティータイムのお供にでも。

 

 

そんなこんなで。

 

 

麻雀ができる人を集めることになったわけですが。

 

そもそもこのホテル従業員が音子ちゃん含め5人しかいない!

 

 

その中で3人集めてくるとなると、1度全員に声をかけてみる必要があるかな

 

暇がなくなって嬉しいやら、賭け事というどこかマイナスイメージの付きまとう頼み事を引き受けてしまい、面倒やら。

 

 

 

一先ず私の横でサボっていた支配人に声をかけてみる。

 

多少の抵抗が見て取れたが、何とか承諾してもらった。賭け事苦手そうだもんなぁ。支配人居眠りしたり、仕事押し付けたり、だらしない部分が多々見られるけど、良い人そうだし。

 

良い人っていい鴨になる傾向があるってじっちゃんが言ってた。

 

プレイ中は、これでじつは裏の顔が〜とかあったら怖いと常にビクビクしていました。

 

 

ね、タガタさん。

(四ツ目神社を見る。

 

 

溜息をつきつつ、人数集めのために、ホテルに併殺されているバーへと足を運ぶ。

 

 

この時点で初登場のホテルのバー

 

 

私の一番のお気に入りスポットと言っても過言ではない。

決してとある人物が常駐していたからとかそんな不純な理由ではない。

 

 

この部屋から優雅に流れるジャズと、グランドピアノや革張りのソファが非常に合う。

 

流れるサックスと、ドラムのハイハットで細かに刻まれるリズムが心地よい。時折聞こえるピアノの軽やかなメロディも滑らか。いつまでもこの空間に浸っていたい。

 

私もドラムは齧っていますが、こういうお洒落な曲をいつか演奏してみたいものだ。

 

 

 

バーカウンターを覗けば、グラマラスな女性、瑪瑙さんが、グラスを磨きながら、お酒を飲んで佇んでいる。

 

ここで声をかけた時に、

 

「あら。」

 

と気づいて返事をしてくれるわけですが、この声が本当にエロティック。

ルパン三世峰不二子を想像していただければわかると思うのですが、抑揚があり、間延びした声と、Rの発音が絶妙に舌を巻いていて、うっそりとした色気がある。

 

峰不二子CVを務める沢城みゆきさんは少し甲高くて可愛らしさも兼ね備えていますが、瑪瑙さんのCVである笹本菜津枝さんは、アルトの美しい容赦のない声をしています。声優には詳しくない身でありますが、それでも、

 

素晴らしい声優さんとの出会いに感謝したい。ありがとうSEECさん。

 

こんなに素敵なお姉さんなら、山羊の角が生えている程度なんの問題もない。まぁ、燃えるおじさんも経験済みな訳だし、そう。なんの問題もない。

 

ちなみに山羊は悪魔の象徴として有名ですよね。生贄に使われたり、悪魔自体そもそも山羊の外見に近かったり。

 

瑪瑙の語源は見た目が馬の脳に似ているかららしいですが、彼女の角は山羊角なので、それとは関連性が薄いのか

 

と思いましたが、馬の形をした妖魔=ナイトメア夢魔(サキュバスインキュバス)と呼称されるので、

 

特ストの内容からも、節々の言動からも、瑪瑙さんは十中八九悪魔でしょう。サキュバスかな。

 

 

 

ちなみに、ここの会話で音子ちゃんの好物がジンジャーエールであることがわかります。

 

高校生にしては珍しい好物。

 

いや、ジンジャーエールが好きな人は多いでしょうけど、ジンジャーエールが兎に角1番好き!って人は珍しいのではないでしょうか。

 

1度イタリアンで飲んだ時にかなり辛口だったので、それ以降甘口を飲むようにしていますが、おそらく音子ちゃんは前者を好んで飲んでそうな気質がある。

 

余談ですが、メロンソーダをカルピスと混ぜると美味しいんですよ。

 

メロンソーダ:カルピス=3:1位で下層にメロンソーダ、中間で1度氷を入れた後、上層にカルピス。透明のガラスコップに注ぐとメロンソーダのグリーンが夏空に映えて美しいですよ。

 

ソーダとつくと子供の飲み物のような気もしますが、1度お試しあれ。

 

 

 

また脱線しました。すみません。

 

 

 

本来の目的である麻雀集めを思い出し、瑪瑙さんに話を持ちかけると、目を輝かせてこれを快諾。

 

 

どう見ても強そう。

 

 

人集めが終わったら声をかける、とその場を後にして食堂へ。

 

ここの食堂もまた凝った作りで、作中でも触れられているように、まさにSNS映えしそう。

 

この部屋は完全にアンティーク調で、頭上のシャンデリアや、部屋の奥に見える暖炉、振り子時計、窓辺から差し込む夕日が部屋全体の演出をさらに引きたてている。本当、私がこのホテルに行きたい。泊まりたい。切実に。

 

 

ここで、掃除中の阿鳥先輩にも声をかけ、麻雀の話をふる。

 

 

誰ソ彼ホテル(というかSEEC作品)の魅力は、各キャラクターとの会話一つ一つがどれも高い構成力を兼ねている部分と言える。お互いの会話のテンポや関係性、性格がよく分かって、読んでいて楽しい。こういう会話するのかな〜、と妄想するだけでも楽しめる。

 

 

『音子ちゃんはメンタル強そう。』

 

接客業に関しての会話を振ると言われる言葉ですが。

いうて阿鳥先輩もメンタルが強そうだなぁと思います。あの世とこの世の狭間にきて、メンタル強くないとやれないと豪語する接客業を自ら進んでやっていることがその証明と言えよう。

 

 

大抵、ただ麻雀に誘うだけならば、挨拶とか世間話とか、必要ないだろうに、丁寧に前後の日常会話を含ませてくる。

 

 

そして日常会話と思わせて言葉の節々に伏線を張りまくっている。

 

 

嫌だねぇ。2周目3周目でその伏線にハッと気付かされる。

 

 

いやらしいねぇ……(褒めてる)

 

 

人数を集め終えると、お客様の待つ203号室へ。

 

 

お出迎えしてくれたのは、パチンコ玉男でした─

 

 

頭がパチンコ?!と、一瞬動揺するも、この世界観に慣れてきたのか、ここは割と自然に受け入れられた。

 

服装は花札柄の浴衣をまとい、中肉中背といったことくらいしか、目に見えてわかる情報はない。音子の服装が簡素なワンピースだったこともあって、洋服に纏わる法則性もよく分からない(この時点では)

 

 

私一人除け者にされ、連れて来た一同は慣れた手つきで麻雀が開始。

 

 

やることの無い音子ちゃんは、早速お客様のお部屋を物色。まぁこれが仕事だし、大目に見てくれ。

 

 

 

と、言う訳で

 

 

 

探索パート開始

 

チュートリアルと違い、少し難易度が上がるものの、ここはまだ序の口。適当に気になる部分をタップすれば、割とすんなりクリアできると思います。

 

こういった脱出ゲームのギミックは、暗号形式と、組み合わせ形式のパターンがかなり多い。

 

なんかアイテムを見つけたら、とりあえずタップしてみると、ヒントが得られたり、変形して武器になったりします。

 

マッチ箱が出てきたら、タップすると必ずと言っていいほど火がつきますし、

 

水道があれば、コップを入手したらその中に水を注ぐことができる、ってのはザラです。

 

暗号形式はもう自分の頭をフル回転させて解いていくだけですが。安心してください。私ができるので多分誰でも出来る。

 

 

 

 

大量のサンゴ礁とか、毒蛸とか、皿に溜まった土塊とか、気になる情報が数多く見受けられたものの、けたたましく鳴り響く黒電話の出現によって、探索は打ち切られる。

 

お客様に電話が来たと伝えれば、怯えた表情で(顔パチンコだけど)お前が出ろと怒られる。

 

 

なんでだ。

 

 

十中八九、九分九厘あんた宛てでしょうが。絶対嫌だよ。どう見ても穏やかな気配がしない。

 

渋々電話に出ると、どうも会話がきな臭い。

 

イチゴ、とか、トイチ、とか、まだ何も知らない可憐な女子高生に聞かせないで欲しい。

 

 

電話で怒鳴られた内容を素直にパチンコ頭に伝えれば、俺は何も知らない、とそっぽを向き、ハンバーグが食べたいと宣い出す。

 

 

仕方ない。食べさせてやろう。ハンバーグを。

 

 

厨房へと向かうと、ここでまたもやNewキャラクターが登場。正直厨房って言うからおばちゃんとかイケおじみたいなのが出てくると思ったんですけどね。

 

 

現れたのは美少女でした。

 

 

ルリさん。という、可愛らしいお名前で、長いロングヘアを1つに括って、厨房にはそぐ合わない程小さな背丈で忙しなく働いている。

 

そして、彼女がこのホテルの料理長だと言うではないか。

 

嘘だろ?中学生でしょ?

 

労基はどうなっているんだこのホテル。

 

現実的に考えればただの女子中学生が料理長任されるほどの調理技術があるというのは、普通ではない家庭事情を察するにかたくない

 

 

『で、お客様の合い挽きの割合のご希望は?それとも牛肉100パーだって?』

 

 

こんなセリフをさらっと中学生で言えちゃうことが信じられない。中学生で合い挽きとか意識したことない。美味しければそれでいいじゃないか。

 

てゆうか、ルリさんは普通に人間なので、彼女が来る前は1体どうやって回していたんだこのホテル。

 

声をかけたらいきなりプリプリしてるから、初っ端はなんだコイツ、と思ったんですが、続けた言葉が

 

 

『ロビーにもバーにも誰もいないからびっくりしたじゃない!!』

 

 

だもんね。は?可愛い。それで怒ってたの?

 

 

『寂しかったんですか?』

 

 

ここで音子ちゃんと私の心境がリンク。寂しくて怒ってた、って何?可愛い。

 

この後のボイスで「はぁ〜??」と怒られるものの、その顔は真っ赤。

 

 

これは、音子ちゃんの言う、

 

『萌えへのパッションがルリさんに向いている。』

 

のも分かる。

 

 

ツンデレだね。これは可愛い。将来が楽しみになるくらい可愛い。

 

音子ちゃんも可愛いけどね。彼女は正統派美少女とでも言うのだろうか。あまり詳しい情報はこの時点では得られなかったけど、頼りになる年下先輩っていうポジション取り。ご馳走様です。

 

 

『美少女に上目遣いで怒られる……そこにあるのは「萌え」であり、「ご褒美」である。』

 

 

主人公のこの独白を読んだ時はギョッとしましたね。

 

欲望がダダ漏れてんぞ。

気持ちはわからなくもないが。

 

 

だがしかし、

 

せっかくルリさんが作ってくれたハンバーグを、残念ながらパチンコ頭は食べてくれませんでした。曰く、これじゃないんだよなぁ。らしい。

 

でも、ハンバーグって本当に家庭によって味がかなり変わる食べ物のひとつだと思う。

 

私は、玉ねぎは塵になるほど微塵切りにして、水気が入らないよう完全に炒めてから材料と混ぜ合わせる派(単に玉ねぎが苦手なだけ)なのですが、

 

母は、玉ねぎは時間短縮のため、基本炒めたりしないそうで、微塵切りよりも、どちらかと言うと小さめのブロック型にして混ぜ合わせています。

 

玉ねぎが苦手な私ですし、自己流の作り方もある事はあるのですが、やっぱり、母親の味が慣れ親しんでいて、1番美味しい。

 

デミグラスソースをいちいち作らないで、肉の焼き残りにケチャップとソースを混ぜ合わせるだけの簡素な母のソースが、何故か1番美味しく感じる。

 

 

不思議ですよね。

 

 

 

ギャンブラーのパチンコ頭も、似たような気持ちだったのかも。

 

 

この後も主人公による探索が続き、

 

いざ、パチンコ頭の本名が露呈した所で、パチンコ頭が熔け、彼の本当の顔が出現。

 

成程、名前がわかると顔が戻る。ここは恐らく、ハンバーグの時のルリさんと音子ちゃんの会話がリンクしている場面だろう。

 

 

 

『誰ソ彼(たそかれ)

 

『「あなたは誰ですか?」って意味。読みの語源とも言われてんの。』

 

『黄泉時って相手の顔が見えづらいでしょ?』

 

『このホテルの目的はソレ。自分が誰かを思い出して、行き先を思い出させるために存在しているんだって』

 

 

なら、音子ちゃんの顔は?

 

なんだったんだ??

 

 

『アタシ達が魂だって事はわかってるでしょ?』

 

『はい。肉体から離れている状態ですよね。』

 

『ここに来る人間は大概、自分が誰かすら見失ってる。だから自分の顔もろくに形作れない。』

 

『今回のお客様の顔がパチンコ玉ってことは、彼にとってのアイデンティティがギャンブルって事なのかもね。』

 

 

 

これを聞くと、自分がもし黄泉ホテルに行ったらと想像しませんか?

 

名前も記憶もない朧気な状態で、私の中核に残るのは一体何なのか。私なんて人に流されることも多いので、自分という自己自認が不確かな方だと思うんです。

 

 

そもそも自己性って他者がいて初めて成り立つもの。結構揺れ動きやすくて脆い存在だと個人的に思うのですが、それがギャンブルて

 

 

自己の話って高校の授業でかなりの回数読まされましたが、こういう定義をはっきりと持ちえない用語って難しい。

 

 

 

そんなギャンブル男もとい安藤敦さんは、自分が何者なのかと、自身の記憶についてを思い出す。

 

自身が抱える巨額の借金、増え続ける利子。

返済も叶わず、とうとうサンゴの密漁に手をかける。

 

結果として、犯罪組織から逃げるという選択肢を選んだ彼は、──────生き埋めに

 

その記憶を取り戻した途端。部屋は地鳴りと共に安藤さんごと土塊で埋め尽くす。

 

 

 

ここで新たに分かるたそほて知識というと

 

記憶を取り戻すと死んだ瞬間をそのまま再現されるということ。

 

恐ろしいですよね。

 

しかも、無意識領域なのに、ここで死ねば、現世で死ぬことと同義

 

初っ端は選択肢をミスって見事安藤さんをあの世に逝かせてしまった。すみません。

 

だって、阿鳥先輩が一生懸命掘ってるんだから任せていいと思うじゃん。

 

『阿鳥先輩のソフトタッチじゃあ間に合いませんよ!』

 

そう言って、巨大なシャベルをひったくり、土塊に突き立てる。言っとくけど、それかなり危険だからね?!

 

 

1発でも安藤さんの急所に突き刺さったら

音子ちゃんが殺したことになっちゃうのよ?!

 

 

この、音子ちゃんがもし殺してしまっていたら

 

 

という部分も、この後(3章以降)の展開を考えると大変恐ろしい。

 

 

最終的には音子ちゃんと阿鳥先輩が安藤さんを掘り起こし、生きていることを実感した彼は、誰ソ彼ホテルから、覚悟を決めた顔で去っていく。

 

 

安藤さん曰く、生きているという実感は、確証はないものの、ハッキリとわかるんだそうだ。

 

手足が暖かくなって、血が通っているのが分かるらしい。

 

頑張れよ、安藤。お袋に会えるといいな。

 

 

早期クリアボーナススチルでは、ヒソヒソと自分の顔がホテルを訪れた時はなんだったのか、阿鳥先輩に詰め寄る音子ちゃん。

 

ここでは結局彼女がどんな顔で訪れたのかは明かされず終いでした。残念。

 

 

ここで一先ず2章の読後感想は終了なのですが、

 

いやぁ!思ったより書いたな。

 

正直、2章ってストーリー序盤で、メインキャラも揃っていないし、書くこともあまりないかなぁと思っていたのですが、

 

思い返してみれば、各キャラクターと新たに出会う重要な場面が盛りだくさんだし、顔のアイデンティティや、記憶を取り戻した時にどうなるのかといったこれから話を進めていく上で割と重要な情報が盛りだくさんでした。

 

バーや食堂、厨房など、背景絵のグラフィックも初登場で、ストーリーと言うより、細かな設定やギミックに対する感想に寄ってしまった部分がありますが、大目に見てください。

 

次回はとうとう

 

私の推しが

 

登場します!!

 

いや、正直この話は箱推しで好きなのですが、中でも特に、私の好きなキャラクターを、次回はこよなく解説し、語らせて頂きたい。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

ご興味を持っていただけましたら是非アプリをインストールしてみてください。

 

 

 

 

 

誰ソ彼ホテル 1章 読後感想

こんにちは。はじめまして。

無農薬です。

生活に一段落付いたので、今までプレイしたゲームの感想をあげていこうと思います。

 

ちなみに、初めてプレイしたSEEC作品は、脱出ゲームの第2四ツ目神

 

いやいや、まてまて、これ誰ソ彼ホテルについての話でしょ?と思うかもしれない。

けれど、お聞きください。私が初めて課金したのは誰ソ彼ホテルなんです。

 

つまり、そこまでのめり込んだのは、誰ソ彼ホテルなんです。

 

記念すべき第1投稿は、一先ず一番のお気に入り作品を。そう思ってのこの日記という訳です。この日記を書くにあたって、改めてプレイし直す必要があるかなと感じて、ノベルゲーム愛用のiPad引っ張り出してきまして。腕に抱えて読み進めていく。なるほど、面白い。面白いわけで、思わず日記の手を止めてしまった。

 

この日記は1章から順を追って書いていくため、未プレイの人に一応配慮しています1章の話しの途中で最終章の話をぶっ込んだりはしません。

でも、章ごとに細かく感想を書くので、ネタバレ嫌な人は回れ右でお願いします。

読んで面白そうと感じたら、ぜひこのアプリをインストールしてほしいなぁと思います。

 

公式ホームページはこちら

↓↓↓

https://se-ec.co.jp › tasokarehotel誰ソ彼ホテル|公式サイト

 

内容知っていても実際にやってみるとかなり臨場感が強くてどっちにしろハマります。

 

私はクリア前にイラスト投稿を見たりしていて、ネタバレすれすれな画像とかが目に入ってしまいましたが、それでも楽しめました。

無料アプリなので気軽にできるし、なによりSEEC作品初のボイス付きストーリーなので、声優さんもスチルもかなり豪華。

もちろん、未課金でも最終ストーリーまでしっかり楽しめる

ただ、ストーリー読後の特別ストーリー読みたいとかやサクサク進めたい人は課金すべきでしょう。

 

当時私は中学生だったので、課金は難しかったのですが、特別ストーリー(以後特スト)だけは、3000だし、どうしても!と思ってお支払いしました。

 

月のお小遣い1000円だったので、3ヶ月我慢すれば読める。この月はお友達が横でクレープ食べてる時に1人でスルメ齧ってました。体重も減って健康にも優しい。なんて素晴らしいゲーム!!

 

運営さんには美味しいご飯を食べて、さらに素晴らしい作品を生み出していただきたいです。てゆうか最終的に払ったお金が私の娯楽として還元されるなら良いじゃないか。

これぞ我々が目指すべき循環型社会、SDGsではないだろうか(違う。

 

前置きが長くなりましたが、それでは。

 

 

 

 

 

1

 

 

 

きっと夢だな。だって私はさっきまで──何してたんだっけ。

 

 

冒頭から主人公が血塗れになって倒れ伏すというかなり目を引くスタート。

初っ端から、え?もう、お亡くなりに?私なんか選択肢とかミスった?いやでもまだ何も押してないのにと不安を覚えたものです。懐かしい。

 

この話は無意識の中が舞台なんでしょうか。天国と地獄という概念はあるようなので仏教を主軸にしているのかとも思いましたが、後にわかる地獄の雰囲気からして、多分違う。

 

日本でよく知られているあの世と言うと、

 

三途の川十王の裁判判決さぁ地獄へ!

 

って感じなので、そういう諸々何も無い所を鑑みても、やっぱり違う。じゃあ何なの?と聞かれると私浅薄でして、分かりません。

 

地獄の仕組みは『鬼灯の冷徹』という江口夏実先生の漫画で非常にわかりやすく面白く解説されているので、興味ある方ぜひ読んでみてください。

 

 

 

話を戻しまして。

 

 

私主人公こと塚原音子ちゃんが、目覚めた始まりの地は、夕焼けの野原。何も無い地平線。

 

自分の姿を目視確認して、私今、何やってるんだっけ……

と自問自答。結局思い出せず、ついて出た言葉が、

 

「まぁいっか。」

 

まぁ、いっか?!!?!

 

狼狽えもせず、冷静に歩き出す主人公。この時点で割とえっ、て思いながら読み進めたわけです。

 

普通、主人公っぽい女の子っていうと、四ツ目神に出てくる真依ちゃんみたいな子だと思う。

 

怖がりで、意地っ張りで、天然で、でも人一倍勇気がある、明るく可愛い女の子。そういった固定概念を音子ちゃんはガンガン覆していきます

 

そこがまたよい。

 

何も無い地平線をぽくぽく歩いていきますと、『黄昏ホテル』という標識が出現。

しかも右読みの横書きで現代とのギャップをヒシヒシと感じさせてくる。

 

そうして今作の舞台である大正浪漫風のホテルがこれまた何も無い所から突然現れる。もう何も無いのでとりあえず、と中に入り込みますと、人外がお出迎えしてくれました。

 

 

 

「ここは、あの世とこの世の狭間に存在するホテルでございます。」

 

 

 

ダンディズムを感じるハスキーな声と、とにかく燃える頭を見て、ファンタジーの世界に入り込んだ事を改めて実感する。

彼はホテルの支配人で、とにかくマッチョだし、パッツパツの燕尾服を着ているし、やけに紳士的なカルシファーが来たなぁと思ったのですが、どっこいただのだらしのない燃えキャラ親父でした。萌えではないです。

 

ここで、あれこれとホテルの仕組みや状況を説明されて、自分の立場も何となく理解する。

 

 

 

黄昏ホテルにまつわる情報─────

 

・あの世とこの世の狭間(生きているか、死んでいるかも分からない人間が行き着く場所)

・基本的に、死期を悟っていなかった人間(突然の事故や、通り魔などに巻き込まれている場合)が多い。

自殺や病死の場合は死んだという明確な意識があるため、あの世へ直行する。

・宿泊費もタダ。何泊でもしていける。なにそれここに住みたい。

・記憶が曖昧で、自分の顔や名前がわかっていない場合がある。

・記憶を全て取り戻すことで、自分が現世に行くのか、死後の世界へ行くのか自ずと理解出来る。

 

───────────────

 

 

果たして音子ちゃんは生きているのか死んでいるのか。正直ファンタジーなためか、主人公が死んでも蘇りルートもあるよなぁと思ったので、あんまり彼女の生死は気にしていなかった。

ごめん音子ちゃん。

 

そうこうしているうちに自分の客室へと案内される。案内してくれたのは超絶イケメンの従業員。

あとで詳しくご紹介させてください。天使なんです。

 

それで、音子ちゃんのお部屋。なんてゆうか、簡素ですね。

 

本人は

 

雰囲気のある部屋

 

と言っているものの、この後続々と出てくる個性的なお客様のお部屋に比べれば、音子ちゃんの部屋は簡素としか言いようがない。

 

どうも今自分の思い出している記憶と潜在意識が客室に現れるらしいんですけれど、彼女の場合は本当に何もない。あると言えば学生証と推しのアイドルチケットくらい。

 

実は、主人公の私服がかなりポップで、公式では原宿系と認定されているんです。それに加えて、この音子ちゃんかなり癖が強い。というか、我が強い(公式)

 

洋服のスタイルとかもそうですけど、自分のスタイルを決めている人って大抵我が強い。

 

それなのになんで部屋が簡素なの?普通にパンクでキモかわグッズいっぱいの彼女らしい部屋が見たかった。それともホテルがそんなのコンセプトに合わないからって拒否したのか。くそっ。

 

 

私は私服はとにかく雑多なものばかりで、古着かと思えば割とカジュアルだったりコンサバだったり、かと思えばをガーリーだったり、所謂統一感がないんですよね。

流行っているものがあれば買うし、系統が違っても似合いそうなら買う。

多分かなりの人がそうしてる。マーメイドスカート買うでしょ。ワイドパンツも買うでしょ。え?買わない?そうか

 

音子ちゃんは絶対ワイドパンツは履かないし、マーメイドスカートも履きませんよ。多分、流行に乗らない、というか、我が強すぎて乗れないんでしょうね。

 

これは私じゃない。と思っちゃう。そんな我が強い彼女の部屋がどうしてこうも簡素なのか!普通に気になる音子ちゃんのお部屋。どうして見せてくれないのよ公式さん。

 

くそ、毎回話しが脱線する。いやしてない。

伝えたいことは全部伝えるんだ!

全集中!!

 

ここの探索パートはチュートリアルも兼ねてとっても簡単。若干背景から浮いている絵があったりするし、脱出ゲームが初めてでもさくっと探索できる。ストーリー最後の謎解きは信じられないくらい難しいです。私の奮闘をいつか書きたい。

 

そんなこんなで。

 

自分の客室を漁り、学生証をゲットすると、ようやくここで名前がわかる。なにこの名前。可愛すぎる。音に子でねこって読むのが可愛い。字的にも音読みでサラッと読めるからDQNでもないし、素敵なお名前。お父さんお母さんに感謝だ!

 

改めて名前がわかったところで、従業員を呼びに行く。

 

「お客様の担当を努めさせていただきます。阿鳥遥斗と申します。」

 

そう言って爽やかに登場した男。初めは警戒していました。だってイケメンだし、目つき悪いし、派手だし、なんか敬語キャラだし。

 

四ツ目神や監獄少年プレイ済みの私的には

 

爽やかイケメンはみんな敵だーーーっっっつつ!!

 

 

と根拠もなく疑ってかかる。プレイした方ならば、完全に的外れな予想を立ててんなって。そう思うだろう。いいんだ。笑ってくれ。

 

阿鳥遥斗さんは、簡単に言えば品行方正良し、真面目で世話好きな優しいお兄さん、だ。正義感も倫理観もきちんともちあわせているし、頼りになる。オマケに超絶イケメンかつかなりのスタイルの良さ(180超え)を持つ。しかしながら、この印象はあくまで友人だったり先輩後輩といった関係にのみ適応される。

 

彼は恋愛が絡むとその人柄の良さが180度回転を起こすのだ。本人は普通だと自負しているし、在り来りでつまらない人間だと自虐的に語っているが………

 

絶対に違うと断言出来る

 

この話しはかなり深掘りしたいのでまたの機会に書きたいけれど、とにかく、完璧な人間はこの世に居ない。やっぱりどこか、ズレている。阿鳥遥斗についての特ストとかの話も踏まえて読み終えて、改めてそう感じました。

 

自分の名前もわかり、イケメンな従業員もいて、快適なホテル生活が始まるのかなぁと一息ついたところで、この主人公、自分も従業員になれないか、と突拍子もない提案をする。

 

ホテルに来たらカフェに行ったり温泉に行ってマッサージチェアに座って音楽を聴きつつお茶を飲んで……とか、そういうのしないんですか!?

 

と思いましたが、どうもこのホテル娯楽が一切ないようで。

確かにあんな簡素な部屋じゃあ詰まらんだろうな。

 

そしてこの提案を割とすんなり、分かりました、って承諾している感じからして、あぁ、誰でもなれるのか従業員、と納得。確かに阿鳥さんは、「自分もこのホテルに来た時は〜」って言ってたから元から従業員だったわけじゃなくて臨時の従業員なのねぇ、と。

 

そして場面転換。紫の袴にメイドエプロンとヘッドドレス、そして革製のブーツで登場した時は

 

わひょーーーっっつつ!!

 

 

と、悶絶。勿論アプリアイコンで既にこの服装で来ることは分かっていたけれど、それでもさっきまでの私服からこうも様変わりすると気分も上がる。

 

いやぁ、和洋折衷っていいですね。大正浪漫が性癖にぶっ刺さる。しかも彼女の髪色はこれまた紫っていう高校生にしてはかなり派手。校則とかその辺大丈夫なの?

設定資料集に、音子ちゃんとか阿鳥さんは髪染めしてるっぽいこと書いてあったので、自分から紫に染めているんでしょう。ファンタジーだから髪紫でも違和感ないし、可愛ええなぁしか思ってなかったけど、染めているらしいです。凄いですねこの子。高校生でここまで自分を貫ける人いる?こうなると彼女の両親や弟の存在もかなり気になる。設定だけで一切登場しない弟

 

こうして従業員音子ちゃんが誕生しました。

 

そしてこの阿鳥先輩一気にフランクになる。

 

「衣装負けしている気がします。」

 

と腕組みをする音子ちゃんに対し、

 

「そうかな?よく似合ってると思うけど」

 

と恥ずかしげもなくさらりと褒める。そういう所だぞ阿鳥遥斗!!

 

そういう所だぞ!!!!

 

先程までの塚原様呼びや、敬語はどこへやら。

 

一人称が私(わたくし)から俺に違和感なく変化していることに対しても、初見では、

 

かなりの上級者だ!!

 

きっと手玉に取られて骨抜きにされるんだ!!!

 

と震え上がったものです。

 

結果的に別の意味で骨抜きにされました。さしずめ私はケンタッキーのフライドチキン(骨無し)

 

 

突然音子ちゃんだし、タメ口だし、読んでる側としてはかなり動揺しました。少なくとも女慣れはしている。

 

(姉が2人いるという設定と、誕生日が214=バレンタインっていうのも盛りすぎな気がする。)

 

ここでも私を引き合いに出しますと、1度敬語を使った相手って、正直、呼び捨てやタメ口にしにくい。

 

私が長年仲良くしてもらっているミクちゃん(仮名)は家族同然の中ですが、それでも、ずっと変わらずミクちゃん。今更ミク呼びは抵抗があるし、意識しないと変えられない。

 

そう、意識しないと変えられない。

 

でも、阿鳥先輩は違う。公私混同が明確に分けられるって、実際そんな人ほとんどいませんよ。

 

音子ちゃんはのんきなのか、器がでかいのか、

 

それもそうですね

 

と軽く流していますけど、実際はもっと驚くところ。この主人公だからこそ違和感なく読めるストーリーなんだろうなぁ。

 

言ってしまえば、このお話自体も、音子ちゃんという強烈なキャラクターがいなければ成り立たない。

読んでいくうちにストーリー構成やキャラクターの魅力にどんどんハマっていく。そして沼にハマる。さらに沼にハマって引きずり込まれる。そして出られなくなる。

 

そんな作品です。

 

最後に見れるスチルはグラフィックも綺麗で、髪の毛の厚塗り?も一つ一つ細かく丁寧。背景デザインもかなり凝っているし、デザイナーさんには全力の拍手を贈りたいです。

 

 

と、長々お話させていただきましたが、残念ながら

 

私の推しは、

 

まだ登場しておりません。

 

推しが出たら筆も進むというもの。

 

 

 

 

さてさて。

 

続きの2章はまた後日()